安彦の「染色技法」
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染料捺染(手捺染)
作成した版を元に染料と元糊を混合した色糊をスキージと言う道具を使って1枚1枚丁寧に生地に着色します。綿、ポリエステル、アクリル、絹などの、袢天、旗、のぼり旗などに適しています。
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昇華転写
プリンターで転写紙に出力後、高温の転写機にポリエステル繊維と一緒に通すことにより染色されます。写真データやグラデーションなど、フルカラーデータに対応した染色方法で袢天、のぼり旗、タペストリーなどの多色物に適しています。
染料捺染 生産工程
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製版
染める為の大事な前準備作業で、文字や絵柄を細かいメッシュが貼られた版に転写し版を作成します。大型プリンターを使って遮光インクで絵柄を焼き付けるダイレクト製版を採用しており、従来のニス原紙などを用いた製版よりも高精度で多色刷りの場合の色柄合わせも可能です。
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染め
アルギンや助剤などで出来た元糊に染料を溶かしたものを混ぜて色糊を作ります。捺染台の上に白い生地を引き製版された版を乗せます。版の上に色糊を乗せてスキージで色糊を運び生地に絵柄を染め抜いていきます。
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乾燥・固着・水洗
染めあげた生地を張り手を使い乾燥させます。十分に乾燥させた後40分から60分ほど蒸し釜にて色を固着させます。固着させた被染色物をワッシャー(水洗機)にて洗います。約20度から約100度まで温度を上げて約2時間かけて余分な染料や糊分を落とします。
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縫製
ロールアイロナーで乾燥した後、検品しながら各種製品の仕様に適したサイズに裁断の後、ミシンを使い縫製します。